2011年7月10日、日曜日、快晴!ほとんど雲も見当たらない、例年からするとホントに今日ROKKO SUN MUSIC?って言いたくなる程の晴れ空。10時を過ぎた辺りからチラホラ集まり出したお客さんも開場前には長蛇の列。開場と共にベストポジションにレジャーシートを張る人、とりあえずビールを飲む人、オフィシャルグッズ売場に並ぶ人、それぞれに開演までの時間を楽しんでいるよう。そうこうしているウチにステージにはアコギ一本かかえた男前、酒井ヒロキの姿が。

実質の1回目2008年から(唯一キャスティングされていない1回目/2007は荒天により中止)ROKKO SUN MUSICは皆勤賞の酒井ヒロキ。関西を中心に活動するシンガーソングライター。少し大きめの体で、男らしくも優しい歌声で芯の通った強い歌を歌う。
今日もふらりと登場したかと思うと「どうも、酒井ヒロキです!ROKKO SUN MUSICへようこそ!」と力強く挨拶をする姿は貫禄さえ感じさせる。続けて「やっと晴れたー!」と本音もポロリ。やはりこの本音にはお客さんも同感のようで会場は大歓声がおこる。
数曲フォーク/カントリー調の彼らしい曲を歌った後「いつもこのステージに来て、みんなの顔見ててとても楽しくなります。この曲を結びつけたくなります。一握りでも良いから夢を持って行きましょうという曲です。」と言って歌われた曲『ドリーマーズソング』はせっかくだから夢を見ようという、これから始まる夢のような空間を祝福するような歌を歌い、このイベントの幕開けにふさわしいステージを披露してくれた。

■SET LIST
01. 街は水の中
02. Down to the South
03. イエスマン
04. 神様の気まぐれ
05. ドリーマーズソング
06. 名誉挽回

2ステージ制で行われた2008年以来の登場となる韻シスト、ピンクのロゴがまぶしいお揃いのTシャツで表れた5人。この春4月にリリースされたニューアルバムからBa.SHYOUのソウルフルなコーラスが印象的な『Daily a life』からスタート。
タイトなグルーブにのんびりしていたお客さんも駆け出してくる。このリズムに乗らない方が難しいと言わんばかりだ。晴れ空の下大音量で鳴らされる生バンドヒップホップ。「最高のシチュエーション」と連呼するMC BASIは本当に気持ち良さそうにメロウなフロウを発し、始まったばかりのイベントにお客さんをゆっくり暖めるサッコンのラッブ。オーディエンスは彼らの音楽に身を任せるようにレスポンスを返す。
子供から大人まで集まる、ROKKO SUN MUSICのお客さんへの暑い日差しや、長い一日を労うMCと共に届けられる極太グルーブとファンキーラップ。ゆらゆら横ノリの時間はとても緩やかにイベント序盤のハイライトを飾ってくれた。
そういえば各所で好評を得ているアルバムタイトル『BIG FARM』は六甲山にもぴったりの名前。数回のメンバーの入れ替えもあり2MC+Gu,Ba,Drとバンドとしてはとてもタイトな編成で活動を続ける韻シスト。7月末に東阪で行われたワンマンライブも大盛況!オンリーワン生ヒップホップを発信し続ける韻シストに今後も期待!
■SET LIST
01. Daily a life
02. Set off the Speaker.
03. motion
04. 哀愁のチューン
05. 焔
06. Many People To Cross

今年デビュー15周年を迎えつい先日の7月3日に渋谷AXで「15年の日曜日」を終えたばかりのホフディラン。その勢いのままにROKKO SUN MUSICのステージに参上してくれました。
ワタナベイビーの「いくぞー六甲山いくぞー!」とアツい!?かけ声と共にスキップする様なピアノリフと「チュッチュッチュ〜♪」のコーラスが楽しい『遠距離恋愛は続く』からライブはスタート。
途中「カミさま カミさま ホトケさま」の曲中ではビートルズのHey judeと15(じゅうご)を掛けてお客さんを巻き込んでの大コーラス。フェスの番宣用素材に協力して!という協力せざるを得ない盛り上げ方で15年のキャリアは伊達ではない事も証明し!?オーディエンスは大爆笑と大喝采。小宮山雄飛も「のびのびやれます、ありがとう」とのこと。
ほとんど15周年に絡めたMCもさることながら次に披露された『スマイル』はやはりみんなにとっても超代表曲。オーディエンスみんながまさにスマイルしてしまう程とってもピースな空気感に包まれる。その愛らしいキャラクターと共にすっと心に入ってくる等身大の優しさがちりばめられたソングライティング、それこそがホフディランの最大の魅力である事も再確認させてくれるライブ、今年このタイミングで、六甲山でホフを見れた事を嬉しく思ったのは僕だけではないだろう。
だけど2曲目後のMCで「呼んでくれたら絶対来るのでまた来年来ます」と言ってくれた事は忘れません!
■SET LIST
01. 遠距離恋愛は続く
02. LOW POWER
03. 祭囃子
04. カミさま カミさま ホトケさま
05. スマイル
06. 恋はいつも幻のように

ROKKO SUN MUSICでは幻の第一回目、2007年にキャスティングされていたが荒天により中止。それ以来になるキャスティングで今回が待望のROKKO SUN初ステージ。20年を越えるキャリア、最新のリリースは2009年になるがそれ以降もバンド(カーネーション)とソロでコンスタントにライブを続ける直枝はそこに立つだけで空気を放ちその歌の世界へ引き込まれる。
静かに歌い出した直枝の歌声ははジリジリ照りつける日差しも忘れる程にホフディランで火照った体をやさしく包んでくれた。
すこしハスキーな歌声で時に語りかける様に、時に熱く、淡々と3曲目までを弾語った後に、少しだけMCを挟んだ。何年か前に一度誘われた事、ようやくこのステージで演奏出来る事を「最高です」と言ってくれた事はオーディエンスにとっても嬉しいことだったはず。
「ちょっと情けない、それでいてちょっとまぶしい日の歌を歌います」と始めた『It’s a Beautiful Day』日常的なものは何も要らない、今日のビューディフルデイ、ROKKO SUN MUSICにぴったりの歌の中へとまた案内を始める。最後の曲『ANGEL』で歌うサビの「まるで夢の中のまぼろし…」という歌詞がこの場所さえもその歌の世界のような気さえしてくる様に感じ、いつまでもこの時間が続けば良いのにと思っていたが、曲の終わりと共に「直枝でした」という言葉を残して直枝は爽やかにステージを降りた。

■SET LIST
  • 01. やるせなく果てしなく
  • 02. 市民プール
  • 03. REAL MAN
  • 04. It’s a Beautiful Day
  • 05. ANGEL

FUJI ROCK FESTIVAL’11 GREEN STAGEをはじめ今年も数々の夏フェスにキャスティングされるYOUR SONG IS GOOD。その一発目がこのROKKO SUN MUSIC。いやでも期待が集まるユアソンにセッティング中から沢山の人がステージ前に集まる中、オンマイクでメンバーのモーリスをいじったかと思えば「やっちゃおうかな?と言う事でユアソングイズグッドです!始めます!」と爆音&シャウト!
一曲目『B.A.N.D.』からテンションMAX、「Let’s play it all!!!!!!」とコーラスに合わせてオーディエンスが飛び跳ね踊りまくる。2曲目もテンション下げる気全く無しで間髪いれずにアッパーチューン『ブガルー超特急』へ。その後の「間違えたんじゃないかな曲順、凄いねこれ」とJxJx(Vo&Org)が息をあげて言う程の激しい幕開け。
「早いのと遅いのどっちが良いですか?」という質問を投げつつ「じゃぁ遅いのから早いのいきましょうか?」といって始めたシンセの可愛い音色が面白い5曲目「I LIKE IT LIKE THAT」ではそのタイトルコーラスでリズム遊び。イントロでお客さんにもマイクを向けるサービス精神も披露、結局JxJxはスピーカにも上ってしまう程のテンション。
「俺、実家神戸なんですけど、六甲山来た事あるとずっと思ってたんですけど、こんな所あったかなってすげー思いながら演ってます。ここすげー良い所ですね!是非また来たいと思います。」そういって最後の曲「CATCH-AS-CATCH-CAN」へ。最後まで盛り上げ所満載のスペシャルセットリストでやりきったユアソン。この熱気をそのままこれから始まる各地の夏フェスで披露してくれるはず!

■SET LIST
  • 01. B.A.N.D.
    02. ブガルー超特急
    03. SUPER SOUL MEETIN'
    04. NETTAI BOY
    05. I LIKE IT LIKE THAT
    06. CATCH-AS-CATCH-CAN 〜 OUTRO

 ここ何年も数々の名義でのリリース、ライブ、楽曲提供など超精力的に活動を続ける曽我部恵一のメインプロジェクトの一つでもある曽我部恵一BAND。このバンドはメンバー4人がステージのど真ん中にぎゅっと近い位置にセッティングするロックバンド。
今日ももちろんそのスタイルは健在でサウンドチェックではメロディアスな気持ちのよいセッションを聴かせてくれる。「さぁ曽我部恵一BANDです。やりますよ。」とおもむろに言ったかと思うと鉄板曲『キラキラ!』からスタート!
このバンドをお目当てにきている人はもちろん、それ以上の人の心をグングンつかんで行く。ソカバンはそんなバンドだ。曽我部恵一の書く歌は少し年上の先輩の言葉のようにとても優しく心に入ってくる。ただ、それ以上にこのバンドの素晴らしさはその歌の上にさらに衝動と真っすぐさ、勢い、そういう類いのモノが乗っかってる事。
4曲目『テレフォン・ラブ』の曲中にこんな風にオーディエンスに言っていた。「telephoneの綴りです!これみんな難しいから適当で良いからね!なんか言っとけっ!適当で良いからみんなカモン!」曽我部恵一に音楽と言うものを説明させたらこんな感じなんだろう、特にライブにおいてはそこだけをとっても大事にパフォーマンスしていると言っても過言ではないと思う。
最後にもう一曲だけと歌った「mellow mind」はマイクを通さずの生歌とわずかにならしたギター、そしてみんなの手拍子のみで演奏された。今回の晴れ空の六甲山に響き渡ったソカバンとオーディエンスの大合唱はロックそのものを表していた。

■SET LIST
  • 01. キラキラ!
    02. トーキョー・スートリー
    03. なにもかもがうまくいかない日の歌
    04. テレフォン・ラブ
    05. 青春狂走曲
    06. 魔法のバスに乗って
    07. mellow mind

7月6日にmini album『ニッケル・オデオン』をリリースしたばかりのハンバート ハンバート。今年に入ってから数本のイベントライブには出演しているものの、関西ではGWの春一番以来。関西のファンにも待望の六甲山出演だったはず。ドラム、マンドリン、ギターをバンドメンバーに迎え、(佐藤良成は曲によってベース、アコギ、バイオリンを持ち変えるマルチぶりも披露)その期待に応える様にステージ登場と共に「荒神さま」「波羅蜜」のダンサブルな2曲を続けて演奏。オーディエンスも待ってましたとゆらゆら踊る。
3曲目に入る前に一度バンドはステージを下り、2人で話し始める「熱中症に気をつけてね」と佐藤良成が暑さを気遣うひと言も。「いこうか」といってアコギを鳴らす佐藤とブルースハープを吹く佐野遊穂。名曲「おなじ話」のイントロでオーディエンスは沸き立つ。ジリジリと暑い日差しに二人のハーモニーが心地よい風を吹かせ、家族連れの人達、カップルで遊びに来ている人達も自然と手をつなぐ風景がちらほら。本当にピースな空間が演出される。
次のMCではバンドをもう一度呼び込むと共にROKKO SUN MUSICの思い出を話し「2010年、2008年は産休で出演できなかったからこのペースでいけば来年も産休で出られないかもね」という遊穂に良成も「人ごとじゃねえか」と突っ込む一場面も。ハンバート ハンバートの音楽は二人の人となり、関係性がそのままに表れている。二人の人生とも緩やかに変化にしている。その後も久々のこの晴れた六甲山をみんなで楽しもうよ!という気持ちのままのステージを披露してくれた。ハンバート ハンバートはこの夏FUJI ROCK FESTIVAL’11のORANGE COURT出演後、東名阪ツアーシリーズ「クアトロ・オデオン」を開催。関西のリスナーは心斎橋クアトロ2DAYS(8/18・8/19)をお楽しみに!

■SET LIST
  • 01. 荒神さま
    02. 波羅蜜
    03. おなじ話
    04. 国語
    05. 好きになったころ
    06. 罪の味
    07. アセロラ体操のうた

昨年のROKKO SUN MUSICのCLOSING DJで竹内卓也(FM802)がかけた『THANK YOU FOR THE MUSIC』が大好評で、今年はこの六甲山で生のbonobosを期待していた人も多いはず!?オリジナルメンバー3人と野村卓史(Key)、小池龍平(Gu)という新しい編成で現れた5人。「どーもボノボでーす」と言いつつサウンドチェックを始めるゆるさと近さが良い感じ。さらにはセットリストには入っていない「ICON」を披露するサービス精神も。「ヤーマーン!元気ですかー!?」と仕切り直し、初期の代表曲『Mighty Shine, Mighty Rhythm』からアッパーなスタート。少し陽も傾き涼しい風も吹いて来た六甲山にdubbyでfunkyなbonobosサウンドが心地よく響きわたる。
2曲目が終わりメンバー紹介をした後、少し喋る蔡忠浩。聞こえて来たのは「ドンドンッパッ」のあのリズム。少し離れた丘の方でまったり座っていた人までほぼ全員立っての手拍子。名曲の強さを視覚的にも証明するこのパワーに圧巻。とか思っていると晴れた空からなぜかパラッパラッと少しの水滴が。いわゆる狐の嫁入りという天気が。bonobosの奏でる音楽と真っ赤な夕暮れに落ちてくる水滴。こんなに幻想的な空間を味わえるなんて!これこそ野外イベントの最大の醍醐味だろう。
「こんなに晴れてるのに雨なんか降ってない!」と言い切り最後の曲は『Water』というbonobos流の大人なギャグも完璧。
bonobosは8月13日に結成10周年を祝うワンマンライブ『テン10年シンフォニア』を日比谷野外音楽堂で開催。子供の様に遊び心たっぷり、だけどちょっぴり大人になった10年目、bonobos今回の野音は見逃せない!!

■SET LIST
  • 01. Mighty Shine, Mighty Rhythm
    02. 今夜はGroove me
    03. THANK YOU FOR THE MUSIC
    04. GOLD
    05. Water

6月26日に日比谷野外音楽堂にて『Caravan LIVE EXTRA 2011 〜灯〜』を終えたばかりのCaravan。彼のblogを読む限り、3月の地震から野音ライブまで様々な葛藤とたくさんの思考が巡ったように思える。そのライブを経た今日のステージでどのようなライブを見せてくれるのかとても楽しみにしていた。
bonobosからの転換中にも少し降った雨を懸念し、ステージにはテントが張られていた。テントからひょこっと顔を出して会釈し、「まさかの天気雨で、今日はこの屋根無しで出来るとおもったんだけど、残念。思いっきり行きますんでよろしく。」と挨拶し『Wagon』を歌い始めた。白根賢一(Dr)伊賀 航(Ba)堀江博久(Key)のバンドに囲まれ、ステージを所狭しと闊歩しながらゆったりと演奏するCaravanはこの時、この場所をオーディエンスと共有できる事を心の底から楽しみ、実感し、大切に演奏している様に見えた。
そういえば中止になってしまった第一回目から数えて5度目、唯一の皆勤賞出演者だ。MCでも毎年色んな事があるこのROKKO SUN MUSICの事を「毎年何かがあってミュージシャンの間で母性本能をくすぐるフェスとして評判なんです。」と紹介し、「ROKKOS SUN MUSICでこの良い天気の中で歌いたかった曲があるので」と歌い始めた『Soul Music』水滴のかかったテントが、どんどん落ちてゆく夕日に照らされキラキラと光る。
Caravanの演奏が進むにつれ、夕暮れと共に
イベントが終わってしまうのかと思うと寂しく感じる。切ない歌声がよけいに切なく聞こえてしまう。「これからの事に期待と祈りを込めて歌います。」と「雨にも負けず風にも負けず…」という歌詞で始まる最後の曲『Seed』は今年のROKKO SUN MUSICを締めくくり、みんなの明日からの日常への応援歌にも聞こえた。
今年の夏、RISING SUN ROCK FESTIVAL、ARABAKI ROCK FEST.と続く野外フェスでも沢山のオーディエンスを勇気づけてくれるはずだろう。

■SET LIST
  • 01. Wagon
    02. Trippin’ Life
    03. Humming Bird
    04. Folks
    05. Soul Music
    06. Seed
あっと言う間の一日でしたが、最後のCaravanのライブが終わるまで、ほとんどのお客さんが最後まで楽しんでくれて本当にありがとうございました!アーティストのライブ以外にもおいしいご飯を提供してくれた飲食店や目でも楽しませてくれたライブペイント等々、沢山の参加者とお客さんでこの日のROKKO SUN MUSICは作られました。途中パラッと降った雨もありましたが、例年にない快晴のROKKO SUN MUSICをスタッフ一同も楽しめました。思い返せない程たくさんの笑顔が会場を彩り、この六甲山という素晴らしいロケーションを更に素晴らしく感じる事が出来ました。本当に素晴らしい一日をありがとうございました!また来年会いましょう!!!
Photo by 渡邉 一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)
caravan
ご協力いただきましたみなさま、ありがとうございました。
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